2020 エヴァまで生きよう

2020のエヴァまで生きようという目標を忘れないための日記

私とグランブルーファンタジーというゲーム

「死んだらもうグラブル出来ないな」

死にたくてたまらない夜にそう思った。

「死にたい」と検索して出てきたページに書いてあった『死にたい理由を書き出してみましょう』の一言に従って死にたい理由をスケッチブックに一通り書き出し、それを見返してみて今ぼんやりとそんなことを考えている。

 

思えばグラブルと出会ったのもこんな風に人生にドン詰まり、生きている理由、希望等に自ら見切りをつけてもう死んでしまいたいなと考えていた時だった。

 

あの頃の私は当時の自ジャンルの展開に身の毛もよだつような嫌悪感を覚え、これ以上あんなに愛していたモノを嫌いになりたくないと身を切るような思いでジャンルを離れたのだった。

そんな時に出会ったのがグラブルだった。友人から以前より勧められていたいたのだが、私には愛するジャンルがあるから、と鼻で笑っていた。

そして傷ついてた私は藁にも縋る思いでグラブルに登録した。なぜならパーシヴァルの顔が良すぎたからだ。パーシヴァルの顔はどうしようもないほど、美しく、縁起の良い造形をしていた。

始めて驚いた。

 

「絵、ウマッ……‼‼‼‼‼‼」

 

グラブルの絵は最高だった。求めていた全てがあった。

私は貞本先生や大槍先生の絵が大好きで大好きで大好きなのだ。

その系譜を感じた。

 

武器編成とかマグナとか神石とか必死で覚えた。だってパーシヴァルの顔が良すぎたから。グラブルと触れ合う時間が楽しすぎたのだ。

 

アニラ。アニラの存在。後はアニラの存在だ。彼女は私が自分で貯めた石で初めて引いた10連で出てきてくれた。友人にそのことを報告するとひどく驚いていた。その時の私には分からなかったが、グラブルを知るにつれ、彼女の「グラブルにとっての特別さ」を知っていく事になる。彼女の愛らしさ、レアリティ、そして「アニラ文学」の存在……

アニラは私を肯定してくれる存在だと感じた。

ガチャの排出なんてただの確率でしかないが、あのタイミングで失意の私の元へ来てくれたアニラは私を愛し、肯定してくれたと本気で思った。

「アニラは私のことが好きなんだな……照れるぜ」といった具合だ。

アニラのことを知るとアニラのためにもちゃんとグラブろうと思ってやり込んだ。

あのグラブってる?ってCMなんだったんだ。

 

人生はクソゲーだなと本気で思う。

早くサービス終了して欲しい。

もっとグラブルみたいに楽しくて美しいもので満ちていればいいのに。

けどグラブルをプレイしている瞬間だけは少し楽しいんじゃないかなとほんの少し思えるのだ。

私は私の人生を肯定することはできない。人生を肯定することは人生を否定し続けた自分への裏切りになるため、私は大きな声で「人生は楽しい!」「産まれてきてよかった!」と言うことは今後一切できないだろう。でもグラブルは楽しいって言える。

 

死にたい理由に「絵が下手」という項目を書いた。

それだけ私にとって絵がうまいということは価値があるのだ。私は小さい頃は人より多少絵がうまくて、そこだけがちょっぴり誇りだった。誰にも肯定されないような人生のせいで、幼少期の誇りにしがみついているだけなのだ。

絵の道に進もうとは思わなかった。私より絵の上手い人は山ほどいて、そこで努力し続けるのは心が折れてしまうと思ったのだ。

馬鹿だなぁ

普通の仕事をして、趣味で少し絵が描ければ満足だと思っていた。

でも普通の仕事なんてなかった。どの仕事もしんどくて、楽しくなくて、趣味に割ける時間もお金も貰えない仕事ばかりだ。

妥協した仕事に心血を注げるほど、器用な人間じゃなかったのだ。

私は好きでも何でもないものを仕事にして、上手くいくはずないと本当は分かっていた気がする。けど、自分の唯一の誇りを傷つけられたくなくて、戦う前に逃げ出した。

私の幼い心は今こそ傷つけられるべきなのではないかという気持ちになった。

大学も高校も、やってきたことは楽しかった。

けどそこで学んだことが仕事に生きるとは思わない。学んでいる時に人生とか仕事についてちゃんと考えていなかったから。転職サイトのキャリアアドバイザーさんと話して、会社への志望動機が全く書けない自分に絶望した。もう新卒就職のときに考えていた建前すら思いつかない。

長い時間電話越しに無言になってしまいには泣き出してアドバイザーさんを困らせた。申し訳なくて何度も「ごめんなさい」と言った。そしたら「謝らないでください」と言われた。更に申し訳なくなって涙がさらに止まらなくなった。

グラブルしてる時は涙なんか出ないのに。逃避していると泣かなくてすむのに。

本当に人生はクソゲーだ。

死にたいけどグラブルのメインストーリーの新章気になるし、2020年にはエヴァがやる。それはちょっと見たいのだ。

だから、とりあえず2020年まで生きよう。この目標を忘れるからこんなに泣いてしまうのだ。

そもそも誰かに肯定されなくても、アニラは私のことが好きでいてくれるのだ。

たかがソシャゲのキャラがガチャでポンと出ただけだが、そういうものにちょっとでも心が動いているうちは、まだちょっと死ぬにはグラブルで遊び足りないかもしれないと思い込んでいないとだってやってらんないじゃん……(わぁい!プリキュアコラボだぁ!!)

 

人のいないマルチの救援に入ってグラン君の「ありがとう」スタンプ押されるとちょっと自分を肯定できる気がしてしまう。

死のうと本気で思っているんだから生きているだけで偉いのだ。サイコーなのだ。

何をやるかなんてのはその次でいいよ。

グラブルやってマンガ読んでネット見て。そのついででいいのだ人生なんて。